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SYUTO Press Vol.14 「ムラタセイコちゃん」のレプリカ製作につきまして
前回のSYUTO Pressでは、株式会社村田製作所様からのご依頼により、「ムラタセイサク君」と「ムラタセイコちゃん」のレプリカを製作させて頂いたことをご紹介致しました。
そして前回の記事では、レプリカの製作にあたり、弊社では図面の提供が無い状態でも企画、設計から金型製作、そして成型とワンストップで製作が可能であること、また製作したレプリカの「ムラタセイサク君」は今後、各地のイベントでお披露目される予定であることをお伝えしました。
今回は、前回に引き続き、「ムラタセイコちゃん」をご紹介させて頂きます。
「セイコちゃん」は「セイサク君」の父方の年下のいとこで、幼稚園の年長さんです。「セイサク君」をお兄ちゃんのように慕っています。
一輪車が得意で、普通の走行だけではなく、平均台の走行もできます。
「セイコちゃん」も「セイサク君」同様、写真からCADでの図面作成、金型製作、そして成形という工程で製作したわけですが、「セイコちゃん」は女の子ですので、実物が持つ「可愛らしさ」をいかに正確に再現するかがポイントとなりました。
特に難しかったのは、「スカートの形」で、やわらかな曲線の形状を再現するために写真をあらゆる角度から撮影し、妥協することなく納得がいくまで、繰り返しCADの画面を確認しながらデータを検討して、金型作成、そしてモックアップを完成させました。
そして、この「セイコちゃん」のモックアップをご依頼先の部署の方々にお見せしたところ、直接の担当の方からは上出来の評価を頂いたのですが、普段イベントで実物の「セイコちゃん」を抱えてデモを行っている女性社員の方が抱えたところ、「おしりのあたりの抱き心地が実物と少し違う…」と指摘されました。そこで実物を持ってきて頂いて改めて比較してみると、確かにスカートの膨らみが若干足りないために、そう感じられたものであることが分かりました。
ほとんど見た目では分からないレベルの訂正は難しく、経験則からの変更となったわけですが、修正したモックアップは無事に納得して頂ける状態まで仕上げることができました。一度や二度ではなく、いつもイベントなどで常に手を掛けている女性社員の方のご指摘もあって、より一層、実物に近づいた完全と呼べるまでのレプリカを完成させることができました。
「セイコちゃん」の手が前に伸びているのは、しっかりとした理由があります。デザイナーさんの製作コンセプトで、お兄ちゃん(セイサク君)を「待ってー」と追いかけているイメージのため、手が前に伸びているそうです。
ちょうど上の写真のようなイメージでしょうか?
「セイサク君」同様、弊社では大型プラモデルの製作実績があったことから、これまでに蓄積した技術を活かして挑戦させて頂いたわけですが、その背景には、プラモデルの新しい可能性を開拓していきたいという強い想いがあり、その意欲を込めて今回製作させて頂きました。
今後、村田製作所様の各種イベントなどでご覧になる機会があると思います。今回製作させて頂いた「ムラタセイサク君」と「ムラタセイコちゃん」は、決して実物にも引けを取らない、高いクオリティのものを作ることができたと、製作に携った従業員一同、自負しておりますので、ぜひともキュートな姿をご覧になられ、そこに弊社の技術の高さを感じて頂ければ幸いに存じます。