NEWSお知らせ
SYUTO Press Vol.82 プラモデル技術を活かして骨格模型作り!プラスチック金型の可能性を広げています!
こんにちは。社長の柴田です。
秋東精工といえば、プラモデルや玩具を製造している会社だというイメージが強いのではないでしょうか。確かにメーカー様とのコラボレーション品、力を入れているオリジナル商品ともに、さまざまなプラスチック製品を作ってきました。
しかし、秋東精工では医療や美容に使える製品作りにも携わっているのです。今回は、そんな取り組みのひとつ、「骨格模型」についてご紹介します!
人体の動きを再現!その名も「Ninja Anatomy」
(提供:Ninja Anatomy)
理科室や保健室、病院でおなじみの骨格模型。こちらが、現在秋東精工が取り組んでいる「Ninja Anatomy」です。
もともと、骨格模型はダランとしていて、本物の人間のように動かすことはできません。本取り組みは、そんな骨格模型を本物の人間のように動かすことが目的です。
ロボットプラモデルの技術を活用し、関節の機能を入れることでリアルな動きが可能。ご依頼いただいているNinja Anatomyさんと共に、研究者の元を訪れ、どのように動くのが正しいか教わりながら開発を進めています。
生きている人間の骨の動きは、実はすべて解明されているわけではありません。確かめるには生きている人間を解剖してみるしかないのですが、現実的にそんなことは不可能。医療研究のため、検体を解剖することしかできません。
最近では、「頭蓋骨にある線が、人体の中で割れているのか線が入っているだけなのか」と議論しました。実は、この議論は専門家の間でも意見が分かれる話題だそうで、そうした話を聞くたび人体のおもしろさを感じています。
今まで秋東精工が手掛けてきた製品は、「お客様に組み立てを楽しんでもらうもの」でしたが、Ninja Anatomyは組み立て済みのものをお届けする製品です。こうやって一つひとつ組み立てています。
白一色のジグソーパズルのように、部品同士は必ずぴったりフィットするのがおもしろいところ。骨の形を忠実に再現すると、人体の構造がわからなくてもパズルの要領で配置位置の正解がわかります。
目で動きを見せたいニーズにお応え
(提供:Ninja Anatomy)
精巧な3D骨格模型のニーズがあるのは、整体院などの医療機関、ピラティス・ヨガ、ダンスレッスンなど身体の使い方を学び身につける場所です。
先生が自分の身体で示すだけでは、なかなか伝わりにくいこともあります。また、従来の骨格模型は全身の力が抜けている状態なので、動きをリアルに伝えることはできません。
Ninja Anatomyの製作に携わる「21世紀にふさわしい骨格模型製作委員会」と秋東精工が作る骨格模型なら、「この腕を動かすときに、連動してこの部分が動くんです」といった説明を目で見える形でできるのです。
百聞は一見に如かず、というわけですね。
最近では、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、動画レッスンに切り替えるところが増加。動画コンテンツ用としてのニーズが増しています。
さて、この骨格模型はアップデートの真っ最中。今までの模型が「石膏レベル」だとすると、アップデート版は「プラモデルレベル(0.2mmの誤差)」という、筋肉の付き具合まで想像できるのでは、という完成度に仕上がっていきます。
今まで購入されたものすべてにアップデート対応をしており、最終的には完全に人間のように動かせるところまで持っていく予定です。
なお、Ninja Anatomyさんではアップデートをするときにお預かりすることを「入院」と呼び、一体一体に名前を付けているなど、パートナーとして扱っているのも特徴。ユーザーさんにかわいがっていただきたいと思っています。
作れるものは多種多様。アイディア、ぜひお聞かせください
秋東精工のジャンルとはまったく違う、医療や美容に関するアイテム。金型作りは難しく、専門家にもご相談しながら一歩一歩進めています。新しい挑戦は、いつだってワクワクするもの。これからもNinja Anatomyさんと最終目標に向けてがんばっていきます。
従来のプラスチック金型、プラモデル企画だけではなく、秋東精工の技術でできる仕事を拡大中。パートナー企業さんからのご提案で、私たちが思いもよらなかった可能性が広がっています。「こんなことってできる?」「こんなものって作れる?」というアイディアがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。
これからも、おもしろく役に立つ商品を作って参ります!